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昭和47年~破門(昭和49年)

昭和47年4月28日に有名な訓諭が出されました。

訓諭

さきに法華講総講頭池田大作発願主となって、宗内僧俗一同の純信の供養により、昭和四十二年総本山に建立の工を起せる正本堂はこゝに五箇年を経て、その壮大なる勇姿を顕わし、本年十月落成慶讃の大法要を迎うるに至る。

日達、この時に当って正本堂の意義につき宗の内外にこれを闡明し、もって後代に誠証となす。

正本堂は、一期弘法付嘱書並びに三大秘法抄の意義を含む現時における事の戒壇なり。

即ち正本堂は広宣流布の暁に本門寺の戒壇たるべき大殿堂なり。但し、現時にあっては未だ謗法の徒多きが故に、安置の本門戒壇の大御本尊はこれを公開せず、須弥壇は蔵の形式をもって荘厳し奉るなり。

然れども八百万信徒の護惜建立は、未来において更に広布への展開を促進し、正本堂はまさにその達成の実現を象徴するものと云うべし。

宗門の緇素よろしく此の意義を体し、僧俗一致和衷協力して落成落慶に全力を注ぎ、もってその万全を期せられんことを。

右訓諭す。

昭和四十七年四月二十八日
日蓮正宗管長 細井日達

赤字の部分は「正本堂を直ちに御遺命の戒壇とはしません!」という意味ですね。つまりこの訓諭においても正本堂は御遺命の戒壇では無いと言っているわけです。

ただし、その直前の「即ち正本堂は広宣流布の暁に本門寺の戒壇たるべき大殿堂なり。」という部分は将来において広宣流布が達成されれば正本堂が御遺命の戒壇に昇格するという意味にしか読めません。学会を破門した当時にこの点を学会側から責められ、「たるべき」の解釈を色々とされてはおりましたが、平成16年の日顕上人猊下の御講義を拝すれば、結局のところこの「たるべき」という一句は学会からの強い要請によって訓諭の中に盛り込まれたことが明らかです。この件は浅井さんの書籍でも日達上人にお目通りした際にこの「たるべき」の所以は学会側からの圧力だとの本意を耳にしたと書かれております。

双方から同様の発言が出ているわけで、この前半部分の「正本堂は広宣流布後はそのまま御遺命の戒壇に昇格する。」というのはあくまでも学会の強い意向を反映したものだということは間違いないと思われます。

ということは、表面的には学会の意向をくんで慰撫教導の立場から「正本堂は未来において御遺命の戒壇になり得る。」と仰せになっていたとしても、御宗門としては正本堂は奉安殿の延長線上の建物であるというのがこの当時の本音であったとみて良いのではないでしょうか。

それが証拠にこの訓諭と同時に出された院達では、

「今般、管長猊下より正本堂の意義について別紙の通り訓諭が発せられました。就きましては、宗内僧俗各位には、訓諭の趣旨をよく体し、挙宗一致正本堂落慶に向かって精進し、以って御奉公の誠をつくされるよう願います。」

とされ、昭和40年9月12日の訓諭に伴う院達のように御法主上人の訓諭以上に踏み込みすぎた表現は一切されていないのです。

ということはですよ、前回私は「『現在の正本堂は御遺命の戒壇では無い。しかし、将来において広宣流布した暁には、この正本堂が御遺命の戒壇になり得る。』といったものでした。この赤字の部分が大いに問題あり!として妙信講は異議を唱えたわけです。」との結論を書きましたが、この異議を唱えた相手というのは御宗門ではないのですよ。顕正会員の皆さん理解できますか?

正本堂を御遺命の戒壇にしたかったのは学会であり、昭和45年以降の戦いは“対学会”の戦いであったわけです。

御宗門は「信徒同士の争いは止めなさい」と再三忠告したにもかかわらず浅井さんがまったく聞き入れずに徐々にエスカレートしていったが故に、その姿勢を反省するまでは登山の停止をし、そして講中解散処分、最終的に除名処分へと至ったわけですね。御宗門と顕正会との関係というのはそういったものであり、正本堂が云々の教義論争を御宗門としているわけではないのですよ。

これが破門直前の真実の姿です。

たしかに訓諭には正 本堂が将来的には御遺命の戒壇になる可能性は残しつつも、実際にはそれは全くあり得ないというのが御宗門の本音であり、そしてその本音を浅井さんは日達上人から直に聞いているわけですから、既にこの時点では御宗門には誑惑などは微塵も存在しないのですよ。

顕正会の皆さんは学会と御宗門はグルになって正本堂の誑惑を為したと教え込まれていますが、実際は違います。あくまでも学会と御宗門は切り離して時代時代の発言や主張を確認していかなければ判断を誤ります。

更にいうならば、御法主上人猊下と宗務院も切り離して考えなければなりません。特に昭和45年以前は日達上人と宗務院の発言には温度差がありすぎるのです。

それが何を意味するのかは読者の方の想像にお任せいたしますが、次の記事からはそのような観点で読んでいただければより理解が進むものと思います。

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